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Connection Point 2008 TOKYO(レポート)

Connection Point 2008 TOKYO
2008年2月8日、六本木アカデミーヒルズ40(東京都港区)にてConnection Point 2008 TOKYOが開催されました。当日のプログラムは、SIGごとのミーティングに続き、特別講演とオラクル・セッションという構成。Oracle VMの紹介とSiebel CRM On Demand R15のお披露目が行われたり、日本OAUGと日本オラクルの代表者が語り合う特別対談があったりと、日本OAUG会員にとっては実りの多い一日となりました。

当日の資料はこちらよりダウンロードできます。資料ページへ

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今期はすでに2つのSIGを創設 期末までに会員数402社が目標

13時に始まったブレイクアウト・セッションでは、JDE、PeopleSoft、TECH、FIN、HRMS、SCM、6つのSIGに加えCustomer Support Councilの第1回ミーティングを開催。
その後、会場を移し15時30分よりジェネラル・セッションを行いました。
オープニングの挨拶に立った日本OAUG会長の平岡昭良氏は、「2007年7月に会長職を引き継いで以降、会員社数は301社から344社に増え、各SIGの活動も盛んになってきました。
今期末までに会員社数を402社に増やしたいと考えています」と日本OAUGの活動状況を総括。
米国OAUGとの交流を深めているほか、Customer Support CouncilおよびSiebel CRM On Demand SIGを創設したことを会員に報告しました。
 続けて、各種メディアでおなじみの国際政治学者の浅井信雄氏が「激動する世界情勢と日本の選択」と題し講演。浅井氏は世界の情勢が日本社会の動きに直結していることをさまざまな例を挙げて説明し、「状況を読むのが難しくなった今、情勢判断は慎重かつ謙虚に行うことが求められています」と述べました。
 日本との関係が特に深い世界情勢として、中国、インド、アメリカの3ヶ国を取り上げ、「労働コストが上昇中で共産党独裁による行政集権が現在も続く中国は、何が起こるか分からないハイリスク・ハイリターンの国。世界最大の民主主義国家であり、信頼できる官僚制度と三権分立制を持つインドは、中リスク・中リターンの堅実な国と見るのが妥当でしょう」との見解を示しました。
 また、義和団事件でアメリカが得た賠償金を基に設立された清華大学は数多くの国家指導者を輩出していて、アメリカと中国は密接な関係にあるという興味深い話も述べられました。
 また、世界的に高騰を続ける原油を巡る情勢について、浅井氏は「中東地域でのさらなる増産は難しく、ベネズエラやアフリカなどの新興産油国の動向が注目されます。中東諸国は、通貨をドルと連動させるペッグ制を廃止することも考えているようです」と解説。
「日本しか知らない人は日本のことも十分には知らないのです」という浅井氏の言葉が身に染みた1時間の特別講演となりました。

仮想化と根本原因自動分析をデモ SaaS型のSiebel CRMも本邦初公開

コーヒーブレイクの後、本邦初公開となるデモンストレーションを交えたオラクル・セッションが行われました。 最初のセッションでは、日本オラクルの三澤智光氏(常務執行役員・製品戦略統括本部長)が「オラクルの最新情報および戦略のご紹介~オラクルのテクノロジーがビジネスアプリケーションを加速する~」と題したプレゼンテーションを実施。
「オラクルは、最重要戦略となる全アプリケーション・ラインで保護・継承を行うApplication Unlimited、お客さまに今後の拡張性を提供するSOA/AIAベースのFusion戦略、最新テクノロジーに基づく次世代アプリケーションのFusion Applicationの3つをアプリケーション戦略として据えています」と述べた上で、Oracle VMとOracle Enterprise Managerの優位性について熱く語りました。
Oracle VMは、Virtualization層で複数のOSを動作させ、そのOS上でデータベース、ミドルウェア、アプリケーションのスタックを稼働させる仮想システム。
システムを構成する際にハードウェア層を意識する必要がなくなるほか、主要なオラクル製品の動作も保証されているという利点があります。セッションでは、Oracle VM上に2つ目のSiebelを10分ほどで構築するデモンストレーションも行われました。
 また、Oracle Enterprise Managerについてはトラブル発生時の運用管理コストを大幅に削減できるツールとしての役割を説明。アプリケーション視点のトップダウンアプローチによって根本原因を自動的に分析するデモンストレーションに、会員の目は釘付けになっていました。
 さらに「本邦初公開」として、今春以降にリリースが予定されているSaaS型のサービスとして提供されるSiebel CRM On Demand R15のお披露目も行われました。ソーシャルネットワーク型でのCRMの利用を加速させるユーザーにとって大変使い勝手がよくなる魅力的な機能が搭載されています。「バックエンド・プロセスと連携・統合されたCRMであること、プライベート・ポッドでセキュリティも確保できること、低コストで始められること、使いやすいことが、Siebel CRM On Demandの4大特長です」と、三澤氏。 1ユーザー1ヶ月あたり8,750円(予価)という価格も取りかかりやすい設定です。

新宅氏に4つの質問を投げかけオラクルの戦略の真価を問う

もう一つの注目セッションが、その後に行われた日本OAUG/日本オラクル特別対談「オラクルの戦略の真価を問う」です。
これは、日本OAUG会長の平岡氏が日本オラクルの新宅正明氏(代表取締役社長・最高経営責任者)にOAUG会員から寄せられた4つの質問を投げかけて、その回答を引き出すというもの。
OAUG会員を代表し平岡氏がユーザーの声を新宅氏に届ける、とても有意義なセッションとなりました。
 最初の質問は、「ユーザーにとってFusion Applicationsはどのような価値がありますか?」。 新宅氏は「まだ詳細を発表できる状況ではありませんが」と断りつつ、「オラクルはSaaSを含めたサービスにコミットし、そのための開発に着手しております。
ただ、お客さまのエンハンス要求と両立させることも重要ですから、双方の利益になるように進めていきたいと考えています」と回答しました。
次に、平岡氏は「日本の法制度に対応するための機能拡張について、オラクルはどのように考えているのでしょうか?」と質問。新宅氏からは、「お客さまの要求と現状の間、特に人事についてはギャップがあることは、私たちも認識しています。日本オラクルは担当者を明確にアサインし、問題点をあらためて整理しております。4月から5月をめどにまず一度ご報告をさせていただき、コミュニケーションを重ねながら改善していくつもりです」との前向きな回答がありました。
 続けて、「オラクルは、SaaSモデルは脅威と感じていますか?」と平岡氏。この質問に新宅氏は「すべての情報システムにSaaSモデルで対応することは、現実問題として不可能でしょう。オラクルは、SaaSモデルを弊社からオファーする内容の一つとして位置付け、まずはCRM領域から実現しています」と述べ、うまく適合する領域にはSaaSモデルを取り入れるものの、パッケージ販売にも従来同様取り組んでいくとの考えを示しました。
最後に、平岡氏は「企業買収を続けてオラクルが巨大化していくことは、ユーザーにとって良いことなのでしょうか? 悪いことなのでしょうか?」と質問。「弊社とパートナー企業両方の売上を合わせても、日本のIT投資全体の3%から4%。まだまだ、巨大企業ではありません。ソフトウェアがITにとってもっとメリットのあるものとなるように、これからもお客さまと一緒に作り上げていきたいと思います」と新宅氏が締めくくりました。

米OAUGからはペイン氏が参加 組織と2008年活動目標を紹介

このほか、事前配布のプログラムには載っていませんでしたが、当日は米OAUGのレイモンド・R・ペイン氏(Global Outreach and Transition担当Vice President)も特別ゲストとして参加。
OAUGの組織と活動目標について、プレゼンテーションを行いました。米OAUGには、2,500社の企業と15,000人の個人ユーザーが会員として登録されているとのこと。

2008年の活動目標について、ペイン氏は「さらに会員数を増やすこと、OAUGブートキャンプと呼ばれる教育の実施、COLLABORATE 08の開催(2008年4月13日~17日・於コロラド州デンバー)、OAUGナレッジファクトリーと呼ばれるコラボレーションサイト(http://www.kf.oaug.org/)の運営です」と説明しました。
 ジェネラル・セッションの終了後、18時50分からは弦楽四重奏の生演奏のもとで懇親会がスタート。
平岡会長のご挨拶とペイン氏の音頭による乾杯が行われ、日本オラクルからは、常務執行役員カスタマーサービス統括本部長 細谷哲史氏による挨拶と、他にも参加している役員4名の紹介がありました。
参加者同士の楽しいコミュニケーションのひとときを過ごした後、阿部副会長から中締めのご挨拶と、広報担当吉弘氏より、来場者へ熱いメッセージが送られ、盛況な内に散会となりました。
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